Baylor College of Medicineの山本慎也さんがゲスト。後編。ハエの疾患モデルとしての限界、凍結保存ができない問題とそれが育んだコラボレーション文化、留学を選択肢と考えるための本の執筆、PhDを取った機関でポスドクを飛ばしてPIになることについて (3/28収録)
Show Notes:
- 山本さんNR回 前編
- 非哺乳類モデル動物の臨床応用
- ハエの疾患モデル一覧
- パーキンソン病モデルハエの例(α-Synuclein)
- ハエの脳にはドーパミン作動性ニューロンが数百個しかない (Table 1にHemisphereあたり~282個と書いてあるので成虫の脳で550個くらいみたいです。by山)
- アルツハイマー病モデルハエの例(Aβ42)
- 自閉症モデルハエに関するReview 1 2 3
- ハエの求愛行動
- ハエの攻撃行動
- ハエのパーソナルスペース
- ハエのグルーミング
- Julie Simpson
- ハエの嗅覚と痛覚を介した記憶のT-mazeアッセイ
- ハエで精神疾患モデルは作れるか? 1 2
- ハエのがんモデルでcachexiaが起こる
- ハエのBMP(Bone Morphogenetic Protein)シグナリング
- ハエのノルアドレナリン受容体はタイラミンやオクトパミンに反応する
- 手間がかかるので誰もやってないハエの凍結保存プロトコル 1 2 3
- ハエ系統の自由なやりとりの伝統と現状
- Indiana大学のBloomington Drosophila Stock Center
- 京都工繊大のストックセンター
- 遺伝研のストックセンター
- ウィーンのストックセンター
- Drosophila Information Service
- FlyBase
- JaneliaのSplit GAL4リソース データベース
- ハエゲノムプロジェクト(2000年にドラフトが完成、線虫は1998年でした。by 山)
- 羊土社から出した『研究留学実践ガイド』
- 連載、研究留学の技法2023
- 実験医学:羊土社から刊行されている雑誌。現行。
- 細胞工学: 学研メディカルから刊行されていた雑誌。廃刊。
- 蛋白質・核酸・酵素: 共立出版から刊行されていた雑誌。廃刊。
- たまたま取れたNotchの特殊なmutationに着目したScience論文 日本語での要約
- NotchはDeltaとJagged(ハエではSerrate)というリガンドを見分けている(訂正:FringeはNotchのDeltaとの結合を強め、Jagged/Serrateとの結合を弱めます。by山)
- News & Hot Paper Digestではなく、カレント・トピックスでした(by 山)
- The Notch Meeting
- Gordon Research Conference(GRC)とGordon Research Seminar(GRS)
- NotchのGRS
- GRSの座長をした際の体験談(Campus & Conference探訪記)
- 実験医学のNotchシグナル特集
- どうする?コロナ禍での海外研究留学 1 2 3 4 5
- 日本における雇い止め問題に関するNatureとScienceの記事
- ベイラー医科大学って知っていますか?
- ヒューストンのNASAはロケットを打ち上げてない
- 『研究留学実践ガイド』のテーマ:はじめに(pdf)
- 留学特集の座談会記事 1 2
- 中田大介先生
- 安田先生NR回
- 五十嵐先生NR回 1 2 3 4
- 留学前後・ラボでの立ち居振る舞い:立ち読みサンプル 1 2
- 失敗したけど、こうして切り抜けましたエピソード:特にコラム4-5から4-8
- ラボレポート、留学編・独立編
- 留学をしないという「選択肢」:コラム4-10
- 藤島さんNR回 コラム3-3(立ち読みサンプル)
- DEI政策の激変
- テキサスはDEI停止を先取り
- ハーバードにおけるAffirmative Action訴訟
- Texas Children’s Hospital
- Duncan NRI(faculty list)
- Huda Zoghbi(HHMI)
- Rett Syndrome
- SCA1(Ataxin)
- Atoh1(Math1)
- DP5(Early Independence Award)
- 独立して最初のR01が取れたPIの平均年齢は43歳(2010年 NIH調べ)
- Hugo Bellen(元HHMI)
- 博士の時にやったスクリーニングからプロジェクトがたくさん生まれた 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 etc
- ハーバード、UCSF、Janeliaのフェロー制度
- ドーパミンの産生・放出・代謝に関する独自プロジェクト1 2
- アカデミアにおけるインブリーディング
- 信頼できる卒業生やポスドクを積極的にTenure-track facultyに採用するInstituteが米国でも結構ある:引用先、Fig.9a
- ベイラー医科大は遺伝学分野でNIHグラントランキング 20年近く連続1位
- Study SectionではInvestigatorの独立性を評価・議論の対象にしてはいけない:リンク先pdf、p.3
- HugoのLipid Dropletやセラミドへの興味
- Alzheimer’s AssociationのNew Investigator Award
- 隣のアルツハイマー病を研究するPI
- アイスランドにおける遺伝的浮動
- TM2D3/almondexに関するPLoS Genetics論文 1 2
- SFARIのFunctional Studyに関するRFA
- ラボを一緒にを運営しているMichael
- UDNのModel Organisms Screening Center
- Associate DirectorをつとめているPh.D. Program(Genetics & Genomics)
- テニュア・クロック=Tenure Probationary Period
- Team Scienceの重要性は年々上昇している
- Department of Molecular & Human Genetics
- ベイラー医科大はマウスもとても強い 1 2 3 4 5
- KOMP2とIMPC
- ROSA26 発見論文
- Phil Soriano
- Monica Justice インタビュー記事
- 放送中に名前をど忘れした以前ベイラー医科大で活躍したAllanはマウスゲノム編集で有名なAllan Bradleyでした(by 山)
- CPMMはマウスモデルを作ってPhenotypingもしてくれる
- Study SectionやCouncilが止まっている
- UJA(海外日本人研究者ネットワーク)
- 山本さん(公開されている連絡先)
Editorial Notes:
- 前編に引き続きお付き合いいただきありがとうございます。リスナーの皆様には『研究留学実践ガイド』を参考にしていただき、ぜひ人生の選択肢を増やしていただければ幸いです。すでに留学されている方には電子書籍版がおすすめです!また、次回出演の機会をいただける際には、「ニューロラジオ」ではなく「ニューロレディオ」と正しく発音できるように意識したいと思います (山)
- ハエ凍結できないのは意外でした。クマムシのタンパク質を発現させたら凍結できたりするんでしょうか (脇)
- 2020以降世界の状況の変化が激しいので、一次情報をインフォーマルに伝えるという意味で音声メディアの価値は大きいなと改めて思ってます。ところで本の印税いくらもらえるのか聞くの忘れたなあ(萩)