デンマーク・オーフス大のDANDRITE研究所で来夏独立予定の北沢太郎さん(@kitazawa_taro, 現FMI Rijliラボ)をゲストに、これまでのキャリア・興味の変遷、FMI、ヨーロッパでの就活などなどについて話しました。(11/4収録 * 初のin-person収録ということで宮脇はお休み)
Shownotes:
- 北沢ラボ(2022夏open予定、現在メンバー募集中)@DANDRITEのHP
- Aarhus大学DANDRITE
(#20/21 米原さん回も参照) - Nordic-EMBL
- EMBL
- 理I: (ほぼ)理工学部
- 文I: (ほぼ)法学部
- しんふり: 進路振り分け。教養(1-2年)から各学部・学科への振り分け。
- 全科類枠 : (教養の点がよければ)全類からありとあらゆる学科に進学できる。
- 長野県の松本深志
- 東大医のPhD-MDコース
- 吉川研
- 小田さん
- 宮川研
- 安原さん 10月に日本に帰国していました。
- 在学中に Cell と Nature Comm
- 栗原裕基教授
- フリークオーター: 教養のうちから休み期間等にラボに出入りしてみる医学部のプログラム
- 岩坪先生
- Single-cell レベルでChIPseqできるCut&Run
- Hoxa2論文(Kitazawa et al., Developmental Biology, 2015)
- 鼓膜進化論文(Kitazawa et al., Nature Comm, 2015) 鼓膜論文、結局内容についてちゃんと話してなかったです汗。哺乳類(=マウス)と双弓類(爬虫類・鳥類=ニワトリ)でEdn1-Dlx5/6経路を阻害して下顎→上顎ホメオティック変異を起こさせると、マウスでは鼓膜が消失するのに対してニワトリでは鼓膜の重複が起きる。これは鼓膜の発生が全く異なる発生機構の下流にあることを示し、鼓膜の収斂進化の実験的証拠となった。理研のプレスリリースがとても分かりやすい。(北沢注)
- あと、日経サイエンス(Scientific American日本語版)2015年8月号でも特集されました。他にも結構新聞で取り上げられたなー(北沢注)
- あぶみ骨筋反射(耳小骨筋反射):ニワトリのあぶみ骨筋の機能解析の論文はあるけど、哺乳類の反射とはちょっと違うのか?でも鳥類・爬虫類内でも種差あるかも。
- 神戸理研 倉谷滋先生
- 怪獣生物学
- 動物進化形態学 初版(2004年) 新版(2017年) 2004年Verに鼓膜は課題として述べられていて、2017年Verで僕のアンサーがアップデートされています! (北沢注)
- Gauppの論文の例 Arch. Anat. Physiol. Suppl. 1, 416 (1912).
- 中耳・鼓膜進化研究のレビューの例
- Edn1-Ednra-Dlx5/6で下顎→上顎ホメオティック変異 1 2
- Filippo Rijli
- 最初のHoxのノックアウトの仕事
- Maryline Minoux et al., Science, 2017
- ChIPmentationのNat Methodsペーパー
- FMIのMulticellular system
- Michael Stadler (bioinformatics facility)
- Sebastien Smallwood (genomics facility)
- Babraham Institute
- ピエール・シャンボン
- ディルクor シューバー (FMIの現director、Dirk Schubeler)
- FMIのSAB (Scientific Advisory Board)
- Catherine Dulac
- Gordon Fishell
- スーザン (Susan Gasser) FMIの前Director、ローザンヌの癌研にいるはずだが、なぜか東工大にも所属がある。
- ピコ (Pico Caroni) FMIニューロのシニアTL
- ERC: EU+αのグラント。PIがステージ(Starting/Consolidator/Advanced)に応じて取るprestigiousな研究費。(日本で言うとさきがけ〜CRESTに相当だが額は倍くらいある)
- Carl Petersen
- コンディショナルオファー: 独立するためのお金を外部から取ってきたらスペースはあげるよ、というタイプのジョブオファー。一方のオープンポジションはオファーが出たらラボを立ち上げるための資金(スタートアップ)は基本的にもらえる。
- えくせれんつぁ: スイスSfNの独立用グラント Eccellenza(1,000,000CHF=1億2000万くらい)
- えみーねたー: ドイツDFGの独立用グラント Emmy Norther
- *RO1に関する言及はテキトーだと思うので注意。
- 「これ日本でやるのかなりきつい」→「これを(ジュニアPIの身分で)日本でやるのはかなりきつい」という意味です。日本の研究環境をディスる意図は全くないです。(北沢注)
- えんぶるろーま: イタリアのローマ近郊にあるEMBLの枠組みの研究所。
- コネーリアス・グロース
- (デニス・)ジャボドン
- イバン・ロドリゲス
- クリスチャンルーシャー
Editorial notes:
- 出だしで北沢さんが敬語なのがおもろい。Part1では神経科学的な内容をほぼしてませんが、Part2では多少します! (萩原)
- 対面でしゃべっていると段々砕けていって、ちょいちょいフランクすぎる感じになってしまったかも。こういう収録は初めてでしたが、自分の語り段取りの悪さや言葉足らずな点が目立ちますね、難しい!(北沢)
- 今回の自分のcontributionはshownotes作りを5%やった程度ですw (宮脇)