#5 Mapping the spatial transcriptomics

10000種類以上のmRNAをsubcellular resolutionで解析できそうなSpatial transcriptomicsの手法について、宮脇が5つの原理に分けて簡単にレビュー。

From Alon et al., bioRxiv 2020.05.13.094268 (2020)

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1. RNAのcDNAを環状にして増幅、SOLiDでin situ sequencing

2. Padlock ProbeでmRNAとDNAバーコードを対応付けてin situ sequencing

3. 最初にhybridizeするプローブにバーコードの組み合わせを持たせ、更にバーコードに対するhybridizationを複数回行う

  • Researchat #54…同じく生物学系ポッドキャスト。SeqFISH,MERFISHあたりの技術がわかりやすく解説されている。
  • Spatially resolved, highly multiplexed RNA profiling in single cells…MERFISH。Xiaowei Zhuangラボ。
  • Transcriptome-scale super-resolved imaging in tissues by RNA seqFISH…seqFISH plus。Long Caiラボ。このラボは他のin situ sequence手法もたくさん出しているので気になる方はラボHPをチェック。訂正:seqFISH Plusの組み合わせ数の説明を間違えました…。すみません。一つの遺伝子に用いる色は1色のみ、プローブについた4スロットのバーコードは独立したラウンド(1ラウンドあたり20回のハイブリダイゼーション)で染色、1スロットはError Correction用、ということで、分離できるのは60C4個ではなく3×20^(4-1)個。
  • smFISH…一つのmRNAに対して何個もハイブリダイズプローブを結合させることによりシグナル増幅を行う手法

4. 座標ごとにバーコードをつけたスライドガラスに組織を貼り付ける


5. mRNA同士の近さをDNAで記録し、距離行列を次元削減

その他

Editorial Notes:

  • 一般にSpatial Transcriptomicsというと、今回紹介したものの他に、マイクロダイセクションをベースとしたもの(STRP-seqとか)や、scRNAseqのデータから座標をcomputationalに推定する(Tangramとか)、という方法も含みます。今回はsubcellular resolution担保できなさそう、ってことで割愛(宮脇)
  • 当初このネタでポッドキャストをキックオフしようかと思っていましたが、直前にresearchatパイセンの#54を発見し、あまりにもコンセプトが被っていてかつわかりやすかったので、神経科学への応用に寄せて寄せて無事お披露目となりました汗 (萩原)